- HEMPS OVERTURE-

子育てはホントはもっと「楽しい」もの
子どもの「変化」に気づくことこそ、子育ての喜び

 共働きで3歳と2歳の兄弟を育てながら、イヤイヤ期まっただ中の兄弟を横目に家事も行う超多忙な日々。一日を振り返る暇もなく、ただ四方八方から飛んでくる無理難題に気持ちを整えることだけでも精一杯のなか1つずつ対応する。また身の回りのどこかで問題が起こる。。大泣きされる。。良いとは思っていないけどスマホを渡してしまう。

 そんな超多忙な生活の中でもやはり「子育て」が1番楽しい。子どもがスクールでどう過ごしたのかを先生から聞くのも楽しいし、子どもと15分でも一緒に遊べる時間が持てると楽しい。なぜ投げ出さずにいられるのか。振り返ると、寝返りをうち、首が座り、ハイハイして、やがて立った。その1つ1つの子どもの変化は超多忙な生活の中で感じる「私の喜び」体験であり、支えなんだ、と気付かされた。

曖昧なまま進めたくなかった知育。
そこで見つけたGOOD MATH EXPERIENCE。

本当にたくさんの優秀なビジネスマンと出会ってきた。いろんなタイプの人がいるけれども、共通して言えるのはMATH(算数・数学)センスが高い人は、ずば抜けてデキる。子どもにはこうしたセンスをつけてもらいたいと考えていたところ、都内スクールの教育レベルの高さに衝撃を受けた。(自分はこうした教育を受けてこなかった)

 調べてみると、欧米では未就学児(0歳〜5歳)のMATHに関する研究がたくさん行われていることを知り、おおよそ7つのカテゴリ(Number Sense, Representation, Spatial Sense, Measurement, Estimation, Patterns, Problem Solving)に整理できた。そもそもこうした網羅的な体系は日本ではあまり重視されてこなかったうえに、成長のステップが学術分野では一定の成果があるにも関わらず、マーケットには活かされきれていない。

 その成長のステップを曖昧な知育という形ではなく、親が子どもと一緒に楽しみながら7つの分野を伸ばしていく。そういうサービスを作りたいと思ったのがHEMPSのきっかけだ。親の立場に立つと、「子供の変化」はすごく楽しいことだし、子どもの立場に立つと、自身の成長に親が気づき喜んでくれることで親に対する「安心感」や「信頼感」が生まれる。PLAYSHIPの立ち上げコンセプトである、「PARENT'S ENGAGEMENT」を幼児教育専門家やスクール運営者と議論しながら1つの具体化した姿がこのHEMPSサービスだ。

子どもの「変化」を楽しむサービス、HEMPS
積み木遊びを画像+AIが分析してMATHセンスを高める

HEMPSのサービス名は、積み木の麻の葉模様に由来する。麻の葉は日本古来からある和柄で日本人の心には染み入りやすい柄となっている。24個の正三角柱の積み木の一辺には深さ4ミリの溝があり、アイスクリーム棒のような補助棒を使うことで、これまで三角形積み木だけでは積めなかった、少し器用さを求められるが新しい積み方ができるように工夫されている。

 子どもが積み木で遊んだら、親はHEMPSアプリを通して撮影し、「集中して遊んでいたか」、「楽しく遊べていたか」の2項目を親がセンサーとなって追加入力することで、その積み方の難易度や、形状(対称性)、色パターンや使用個数などを画像AIが分析し、親が気づきにくい「積み木遊びの変化」をテクノロジーが分析する。さらに、この画像分析結果と前述の7つのMATHカテゴリごとの成長ステップとの関連性もAIが分析し、「変化を後押し」するような遊びの提案を行ってくれる。