MATH 06| PATTERNS
WHAT IS IT?

・パターン認識
物事のパターン(繰り返しのルール)を認識すること。例えば、子供たちが赤・白・青と繰り返し、一列に並ぶおはじきを見て、そのパターンに気づき、続きを予測し、正しくつなげることができる。幼少期は、例えばお日様が沈んだら、暗くなり、お月さまが出てくることを予測したり、金曜まで幼稚園に通ったら、次の日はお休みだと予測することも同様のスキル。
・順序立て
物の大きさ、場所、位置など、一定の基準に基づき、順番に並べることができること。例えば、様々な大きさの石を左から右に小さい順に並べることができたり、その逆もできる。このスキルは、その後算数で学ぶ数字同士の比較を理解する上での基礎となる。(5は6より小さいなど。)
・パターンの創造
自分自身でパターンを生み出し、それを具現化すること。例えば、自分で丸、四角、三角という積木の1グループを作り、何セットか並べることができる。幼少期は単純なパターンの創出ではあるが、このスキルは、掛け算の理解を容易にする。例えば、3つのおはじきが4グループあったら、合計12個のおはじきが必要など。
パターンを理解することは、物事の“予測的”な関係を理解することです。数学の場合は、数字同志の間にどんな関係があるかを基本となるルールから応用することができるスキルです。例えば、パターンを理解する力が高度化すると、数学の問題に対してどの方程式が当てはまるかを見分け、それをどのように応用が必要か“思考“することで解を導くことができるスキルです。この力は大人になっても活用シーンが多いでしょう。仕事において何等かの課題解決を求められることが多く、雑多な情報をどのように整理すべきか迷った経験が一度はあるのではないでしょうか。そのような場合、雑多な情報の中からパターンを見つけ出し、自分なりに整理・分析し、解決の糸口を見つける力が必要になるはずです。それは目の前にある情報から、それらの関係性を見出し、その先にあるものを予測することなど、このパターン認識の力が大いに役立つでしょう。このスキルを幼少期にどのように養うかですが、Vanderbilt Universityの調査によると、パターン認識において、未就学児の子供たちは学校の先生や親たちが認識している以上にパターン認識力が優れている報告があります。例えば、プリスクールの先生は、一般的に同じ形の色分けなど単一要素の配列について教えることが多いですが、実は複数要素の掛け合わせの配列を認識できる子供も多いとのことです。子供たちの洗練されたパターン認識能力をどのように親が引き出していくか考えていくことは重要です。
遊び方の例
・HEMPSの積み木の色でパターンをつくってみよう
・HEMPSの積み方のパターンは何通りあるのか考えてみよう
・HEMPSのいろんな積み方のパターンを使って遊んでみよう
・HEMPSの積み木でいろんな形のサカナを作ってみよう