MATH 05| ESTIMATION

WHAT IS IT?

・数の推計

 たとえば、大きな公園にいるハトの数を、一部区画(たとえば、ベンチの周り)に集まっているハトの数から、全体のハトの数を試算すること

・時間の推計

 たとえば、お風呂を沸かしている際に、歌を1曲歌った後の水位から、あと何曲歌えばお風呂が沸くのかを試算すること

・重さの推計

 たとえば、コップ1杯に入った水の重さ(ex 100ミリリットルの水を100グラムとして)を基準に、お風呂場の湯桶に入った水のおおよその重さを試算すること。

・高さの推計

 たとえば、自分の身長の高さから、部屋の天井の高さがどのくらいかを試算すること

・長さの推計

 たとえば、新幹線の長さから新幹線の駅のホームの長さを試算すること

・気温の推計

 たとえば、天気予報を見て、東京の気温を見て、大阪の気温を試算すること

Estimation(推計)は幼児向けのスキルとしては難易度が高い、と思われがちですが、欧米ではEstimation(推計)は自分で考える力をつける基礎スキルとして重要視されています。たとえば、幼児期にEstimation(推計)を身につけることは以下のようなメリットがあると考えられています。

  • 問題を理解したり、問題を解決する我慢強さが身につく
  • 因果関係を抽象化したり定量化して理解するクセがつく
  • 適切な道具類を選択できる
  • 構造的に事象を考察できる力がつく
  • 推計と実際、を確認することで深い思考力が身につく

日常生活においては実はEstimation(推計)はよく行っています。スーパーで予算内で買い物をしたり、お風呂がわくまでの時間を推計したり、目的地までの移動時間や移動にかかるコストを推計したり、と。こうしたEstimation(推計)の力は科学の基本ですが、ビジネスの世界でもよく使われます。コンサルティング会社などでは、採用試験において自頭力を確かめるために「フェルミ推計」という手法を用いて試験する話を聞いたことがあると思います。幼児期からEstimation(推計)するクセをお子様につけさせることは、自主的で深い思考力を養う必須のスキルといえるでしょう。

遊び方の例

・HEMPSで表現したい形が、何個の積み木が必要かを推計してみよう

・HEMPSで積まれた形が、何個の積み木で積み上がっているか推計してみよう

・HEMPSで遊んだ積み木にあと何個積み木が積めるか推測してみよう

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